6月20日 土

話が少々長くなりますが、今日は野菜の栄養価について書き記します。
お時間がありましたら、どうぞお付き合いください。

 食の重要性に目覚めたのは、病気療養のためお世話になった
伊豆の断食道場でいただいた食事がきっかけでした。
そこで、玄米食や、肉の代わりの食物タンパク質、
米飯とおかずの割合が1:1の食事に出会ったのです。
幕内秀夫さんが指導されていた粗食でした。
 幕内さんは日本全国の長寿村を調べ回って、
どこでも長寿の方々は、粗食だったと発見されたのです。
医者もいない田舎ですから、人々が病気にならない食事方法を
先祖代々経験の中で編み出し、長寿として実証されているのです。
日本伝統の家庭料理とか田舎料理と思っていただいたら想像つきやすいです。
肉や酒が好きだった私にとっては、びっくりの食事でした。
健康のことを考えた食事方法があったのだとその時気付きました。
でも、道場での断食や東洋医学の療法、そしてこの食事のお陰で
ひどかったぜんそくの症状がだいぶ軽くなったのです。
今から25年ほど前のことです。

 皆さんも、食事のことや食材のことについては私が申すまでもなく、
考えておられることでしょう。近来日本人の食事の西洋化により
肉食や油の摂取が増えたことで、生活習慣病が蔓延してきたと報道されています。
しかし、私が思うに、それ以上に大きい原因があるようです。
それは、野菜の栄養価がどんどん低下していることです。

  『Natural Food 自然の野菜は腐らない』 河名秀郎著 朝日出版社
という本の中で、野菜の栄養価の低下について説明されているのを抜粋、要約します。

 「ほうれん草の可食部100gあたりのビタミンC含有量は、
   1950年は150mg、
   1963年は100mg、
   1982年は 65mg、
   2000年は 35mg、
  と驚くべきペースで下がっています。
  実に、50年で約5分の1に減っているのです。
  また、ほうれん草の鉄分は、50年で 8割以上減っています。
  ニンジンのビタミンA及びビタミンCは50年で約 6割減り、
  キャベツのビタミンB2に至っては 9割も減っています。
  いつの間にか、野菜は姿を変えていたのです。」
*同書p11~13から抜粋と要約
     *同書には他にも、参考になるデータや資料がたくさん掲載されていますので、
      ぜひご一読されることをお勧めします。

  つまり、お金を出して、栄養たっぷりの野菜を買っているはずなのに、
その金額に見合った栄養が、野菜の中にちゃんと詰まっていないということです。
このことは、食事で健康を保とうとするなら、
今の野菜を5倍から10倍多く食べないといけないという計算になります。
いくつものお皿に山盛りいっぱいの野菜を毎日食べるなんて不可能ですよね。
できたとしても、満腹が肥満につながりかえって病気になる恐れが出てきます。

  普段の食事で野菜を摂り続けていても、
体が必要としている栄養素の量が不足している状態がずっと続いている !!!
これでは健康を維持することはできません。
・疲れが溜まって抜けない
・何かの症状がいつも気になる
・病気になる
・ひいては病気が回復しにくい
という状態になるのは当然ということでしょう。
鍼灸治療でなかなか治癒しない患者さんには、もしかしてこのような原因が隠れている
のではないかと推察しています。

  見た目のきれいさではなく、
栄養価がしっかり詰まった野菜を入手することが、
健康になるための第一歩ということなのでしょうね。

  これはなかなか大変なことですが、
事態はそこまで追い込まれているということです !!!
これからは、誰かに頼らず、自分で自分の健康を獲得する意識が必要なのでしょう。

  そのための一つの方法として、家庭菜園を始め、土と野菜の関係を知り、
自分で野菜を収穫することができるようになれば、
栄養価がしっかり含まれた野菜をいただくことができます。

  自分の健康を維持するために、
まずは自分で野菜作りを始めることができれば最高にいいですね。
大変なようですが、結構楽しいですよ !!!