6月29日 月

最近昼からの日射がきつくなってきたので、
今日から朝9時半からの作業開始となりました。
この日は枝豆の苗の定植です。

この苗を定植する畑の土は粘土質がきつく、
なかなか思うように野菜が育たないそうです。
慣行農法なら、トラクターなどで土を切り返し、
堆肥などをすきこむことで簡単に土壌改良できるのでしょうが、
そうしてしまうと、上と下の土が入れ混じり、微生物などの
働きが落ちて、自然農の良さが失われることになってしまいます。

こちらのささやき村農園のお二人は、自然農の良さを確信して、
苦節6年、毎年枯れた草を表土に積らせ、
今年はトウモロコシを植え、土に1m以上深く根が張ることで
土の中深くまでの土壌改良が行き渡ることを狙っておられるそうです。
すさまじい忍耐と努力、工夫ですね !
自然農のど根性、ここにあり !
頭が下がります。

表土の上に積もった枯れ草や柔らかくなった土が、
1㎝ほどの厚みになっていました。
うーん、6年間でたった1㎝か!
いや、6年間で1㎝のいい土が、自然の力でできあがったのです。
ありがたいことです。
自然の力だけでいい土に育ちつつあります。

でも、なんでもっといい土質の畑を借りれないのかなぁ ?

単純な疑問ですが、考えてみれば、
いい土質の畑を農家の方が手放すはずがないですよね。
貸していただくとすれば、それより土質が落ちる畑になる。
これが現実なんだなあと、考え込んでしまいました。

いい野菜を作るには、まず土が命。
この畑の周辺の、他の農家の田畑の土も同じように粘土質なので、
いい土になるよう農家の方が長年あれこれ努力されているのですから、
やっといい土になった畑を手放すはずがありません。
貸してくださるとしたら、やはり少し土質が落ちる畑になるのでしょう。
それでも貸してくだされば、ありがたいことです。

穴を掘って苗の根部を差し込み、穴の周りの
この1㎝の土を削って穴を埋めます。
栄養たっぷりの土とともに、この篤い篤い思いを受けて、
枝豆よ、しっかり育ってください !